─ 大広間 ─
[良く分からない、と言う感情を前髪に隠れていない瞳と唇で表現していたけれど、オリガがよろめく>>48のを見て考えていたことは一旦どっかにすっ飛んだ]
オリガっ!
[席から立ち上がって扉の傍にいるオリガの下へ駆ける。
左足はまだ痛みを持っていたけれど、そこまで意識を向けている余裕が無かった]
大丈夫?
…っ、熱があるじゃないか!
[膝を付いた彼女を支えるように手を肩へと添え、そこから伝わる熱に僕は慌てた声を上げる]
オリガ、立てる?
[声をかけてみるが反応はどうだったろう。
動けないようなら抱えてソファーまで移動しようとするが、さて、足はそれまで持ちこたえてくれるだろうか]