― 『蝕』の翌日・泉 ―
[泉に辿り着けば、既に見知った顔が二つ
二人の話は終わりかけていたようだったけれど、クレムの顔色>>27が余りにも白いのが気になって]
クレムお兄ちゃん、大丈夫?
[と声を掛け、その手元に、折れた睡蓮を見つけ、小さく声を零した
泉を見れば、咲いていたはずの花はなく
村の古い家に生まれて、その睡蓮の話は何度も聞かされていたから]
……封、が、って……ぁ
[ポラリスの落とした言葉>>40が耳に届いて、はっとして口元を手で押さえた
自分の見た夢がそうなんだと、だけど、それは多分言ってはいけないことだと子供心に察して
他の村人に知られてはいけないことだと、何故かそう理解して]