[それから少女は鞄を肩から斜めにかけて外へ出る。 広場を抜け、たどり着いたのは診療所。 上層部の人や患者、色々でブリジットが難儀していて、 もしかしたら昨晩からずっとアーベルもいるかもしれない。] ごきげんよぅ、こんにちはぁ。[声をかけてみたが、人々の喧騒で声は届かず。 眉を顰めてむぅと唸っていると、更に大きな喧騒が後ろからやってきた。]