─ 黒珊瑚亭 ─……無理なんか、してない、よ。[向けられた案ずる表情>>46は、嬉しくもあったけれど。口をついたのは、こんな一言だった]……うん。なんだか、呼ばれた気がして、行ったら……お爺ちゃん、もう、動かなくなって、た。[視線を向けるユリアン>>48に、頷きと共にこう返す。裏路地へと向かった理由を口にしたのは、ほぼ、無意識の作用だった]