[兄と蓮実の相談する声。その向こうから響いた声]孝博さん。裕樹さんを休ませてあげてください。私にはお部屋がどこなのかも分からないので。[不安そうな表情の榛名の手を握る。自分の手も少しだけ震えてはいたけれど]琉璃兄は、兄さんたちが見に行ってくれるわ。…ここを封じているのは。私たちの命。だからこそ、殺される前に殺さなければなの。[大きく息を吸い込んで]榛姉も。今出たら危険、だから。[襲われる危険だけではなく。この天候もまた]