……そう、全てに。[駆けて来た対なる蒼花の言葉に、一つ、頷く。それ以上の言葉は継がない。狂えども、朱花に対を害する意思はなく。砕けたかけらは、友を傷つける事を僅かながらに拒んでもいて。けれど、それすらも定かならぬ均衡に成り立つもの。――狂気を阻むのは、小さな弾みでも砕けてしまいそうな、薄氷の境界線。**]