―3F 石像傍―[駆けていく、足音が遠ざかる――誰かが、誰かを。…身体が重い。]……― 、… [うすく、眼を開く。ぼんやりと虚ろな霞がかった常緑樹の眼が覗く。Halsdorff・Heinrich視界の中に映った、――断ち切った、ハインリヒの首輪ゆっくりと手を伸ばして、握り締めるとそのまま、胸に抱いた]