[視線を感じて其方を見れば、>>45ユリアンと視線が重なったか。幼馴染の彼にも心配をかけてしまっている自覚はある。早く好い人を、と言っている夫の隣で、隣の村に年の近い人がいないか聞いてみようか、などと身を乗り出して言っていたのが女だった。]…ユリアンのところのおばあちゃんのお菓子、久しぶり。[そう言って、一枚口にした。――素朴な味が口の中に広がる。]