─ 第二階層・食堂 ─
そうだ、頑張れ。
俺もスペシャルパワーを活かして頑張るよ。
[言葉遊びをしながら元気な少年に笑って頷く。
どこか撃つというのにはおいおいと思ったが、速攻父親からの静止が入っていたから肩を竦めただけで流した]
ああ、それでいいよ。
[係員の手が空くまで待ち、受け取ったのはやはりどこかオモチャのように見えてしまうレーザー銃。白と橙のポップなカラーリングがそう思わせるのかもしれない]
形なんてどうでもいいのさ。
確実に相手より先に撃てるかが大事。
[唇を歪めた笑い方は少年に見せていたのとは対照的に暗く、係の船員が軽く息を呑んだ。
フッと息を吐くと、いつものようにひらひらっと手を振った]
そんな状況にならなければもっといいんだけどね。
軍人さんもいるんだからサクサク解決されるかもしれないし。