― 翌朝 ―[夜の間に自室に訪れたものがいたのなら酒を飲んでいる男を見つけたことだろう。 翌朝にはその酒はわずかなにおいで残っているだけだった。 自室をでて廊下を歩く。 ふと、血のにおいを感じて、周囲を見た。 アーヴァインの部屋の近くというわけではなく、知らぬ間に廊下の奥へときていて] …… まぁだ、いるってことか……[閉じられた扉の向こうから、廊下ににじみ出ている赤い色をみつけた]