─ 『世界樹の仔』枝の上 ─[うっかり零した本音に、常日頃、飄々と有象無象を愉しむ様子を崩さぬ導師に、思いの外厳しい言葉を返され>>37息を詰める]……わかっています。[自分が子供じみた駄々を捏ねているだけなのは自覚していた。どのような力であれ、生かすも殺すも自分次第、父や祖父にも幾度も言われた言葉でもある]取り乱して申し訳ありません。[纏う空気からとげは引っ込んだものの、詫びる声音は尚暗い。わかってはいても、自分でもどうにも出来ない焦りがまだくすぶっているのだとは知れただろうか?]