―二階廊下―[自分の存在が大事な弟を苦しめているのだと女は未だ知らない。大丈夫と告げるライヒアルト。彼の身を案じる気持ちはその言葉だけでは消えない。けれどそれ以上言われたくはないかも知れない、と納得しきれぬ様子のまま、小さく頷く]――…ん。無理はしないでね。[言い添えて共に階下へと向かう]