―2F廊下→個室H―
ラーイ!
[自分の部屋から転がりように廊下に出て、開いた扉の部屋へかけつけた時、目撃するのは変わり果てた老神父様の子供たちだった。>>40>>42 ローザの変わり様には、こみ上げる吐き気を我慢し、ひぐ、と喉が変な音をあげる。]
[無機質な天鵞絨の視線には、心あらず。ウェンデルを殺した時に見た朱の筋は、皮膚病に侵されてしまったかのように広がり、そして、……]
[穏やかな微笑みに鳥肌が立ったが、それよりも先に来たのは]
ラーイ! しっかりしろよ!
[――心配から来る怒りだった。ライヒアルトの頬を平手で叩こうと。その顔は赤く染まり]