―墓地からKirschbaum・明け方―
………。
[夜が明ければ、人に見咎められず行動するのは不可能だろう。ましてこの格好では、どう疑われても仕方が無い。
ダーヴィッドを一瞥し。
抱え起こして、傷の無いほうの肩を担ぐ。引きずるようにして、Kirschbaumへ向かう。幸い、店へ向かう途中で人間に見咎められることは無かった。]
[Kirschbaumの戸を叩くと、明け方だというのに店主は戸を開き、迎え入れてくれた。彼もまた、人では無いのだ。]
[ダーヴィッドをソファへ寝かせた。
宿の一室を借りて、シャワーを浴びる。
利用客は減っていた。]