[相手を思えば攻撃手段は見えてくる。
入口に罠が仕掛けられてなかったのは正直予想外だったが]
随分と手厚い歓迎だな。
[だからこそ飛距離を数メートルで抑えたのだ。
相手へ続く廊下の床を思い切り踏み込み、斜め上へと軌道を修正する。
総て避けきれるなど最初から思っていない。
即座に膝を折ってある程度の回避は目論んだが、衣の裾に僅かな紅は散っただろう]
パーティーの主催殿に、心ばかりの贈り物だ!
[距離はまだ遠い。けれど射程は充分。
生み出した短剣は10本。
左右へ広がる扇状の軌道を持って相手を強襲する]