―道中―
[たぶん。
首が傾ぐ。それから、しばらくの空白を置いて、こくりと頷いた。
これ以上、それについて聞くつもりはなくて。
それから、沈黙。考えるような彼女の間は、ミケルにとっては悪くない。
その間にたくさん、色々、考えていられるのだ。
そして出された結論に、また一つ、頷き。]
テレーズちゃんのところ、行こう。
一緒、行く。
[荷物を運ぶのもあるし。他にも取りにいかなければいけないし。
多少の寄り道なら、問題ないだろう。
それになんだか、ミレイユの様子がいつもと違うのが、気になった。
ミレイユが急くようなら、ミケルもちょっと頑張って、いつもよりも足を動かす速度がちょっと速くなるのだ**]