― 2階・廊下 ―[廊下を一人歩みながら思考を巡らせる。思い返すは先程のあかい部屋。最中の寝台の上。遺体は人狼の仕業と言うには、余りに無機質的だった](恐らく人が動いた。 当然だ、殺されると解っていて無抵抗もあるまい。 オードリーがどちらかはわからないが、 石が機能したからまだ終わってはいないだろう)[ひたり、止めて息を吐く。覚悟は決めたとは言え、随分と気が重い](これならいっそ――)[一瞬思考を過ぎったものを、首を左右に振って払った]