[着地をすれば、巨大な火炎鳥が具現化して此方に迫り来る。
舌打ちをして氷槍を一瞬で具現化させて射出。
火炎鳥を撃ち抜くが――適正が低いせいか出力が足らずに撃ち抜くだけで、マトモに影響を与える事ができず直撃と共に炎に呑まれた。
炎の中で人影が左右に両腕を広げれば鳥は中央から両断されるように断ち切れて、両腕の周囲を渦巻く炎に変化する。
消失してしまった袖、縮れ焦げた前髪と眉。
溜息をついて前髪に触れれば千切れ散る。]
そう。
私は――男友達としてではなく、そういう風に思ってる。
[この距離では有効打を与えられないと判断したのか、言葉と共に前へと跳躍、間合いを詰める。
空中で両腕を振り上げれば巻きついた炎がハルバートに変化し、技も何も無くそれを勢いに任せてミリィに叩き付けんと振り下ろした。]