[ユリアンの呟きは聞こえたか、否か。真紅の瞳は僅かに細まり]
お前、それは。どういう援護だ。
[感じた波動とその説明に、やや呆れたような声が上がるが、追求はそれまで]
……ちぃ、速い、な!
[光の槍の一閃を凌ぎ、打ち込まれた波動の連撃。
左からのものはとっさに『魔本』に食らわせて凌ぐものの。
ロミの放った呪への反応は、それによって遅れた。
僅かに止まる、動き。右からの波動は完全に避けきれず、紅が散る]
……いい連携だな……ラヴィ!
[それでも、浮かぶ笑みは愉しげなもの。
その笑みを浮かべたまま水晶龍へ呼びかける。
それに応じて頷いた龍は中空に舞い、イヴァンとロミ、双方を巻き込む範囲に氷雪のブレスを吐き出した]