― 一階 ―
[パソコン室に戻ったマリー>>26とは別の階段を使った為に擦れ違う形となり、あちらこちらを捜してあるくも姿は見えず、玄関の方まで来てしまう。]
ふーむ、これは流石に擦れ違ったか?
一度戻った方が早いかもしれ――――
[そうハルヒに告げかけた所で程遠くから微か声が聞こえ口を閉じ耳を欹てる。
何やら切羽詰ったような声に気づくと、そちらの方へとすぐさま急いだ。
何も言わずの行動だったが、後ろからハルヒの方も追ってくるか。
近づけば漂う濃い血の匂いに、表情は今まで以上に嶮しい物へとみるまに変わる。
そうして非常口までたどり着くと、目に入るのは2人の人影。>>48]
高峰………。
[血塗れたヒビキの方を、睨み上げるように視線が止まった。
後からついてきたハルヒが息を呑むのは聞こえたが、気を配る余裕はあまりない。]