─ 回想・前日 ─
[微笑みと共に首を傾げて。
>>1:70アーヴァインからの返事はここで聞けただろうか。
ここで聞けずとも部屋に戻ったところで使用人から言伝が届いただろう。
部屋からトランクをひとつ持ち出すと、そのままアーヴァインの私室に向かい]
グレイヴスさん、お久しぶり。
手紙で頼まれたもの、持ってきたわよ。
[こつりと扉を叩き、声をかけ。
返答を確認してから中に入ると、トランクを広げて2着の服を取り出した。
一着は目の前の男性に合わせて作った深紅のドレススーツ。
もう一着は、パフスリーブで裾がふんわり広がる真紅のドレス。
二着ともに同じ白のレースをアクセントに使っていて、よく見れば揃いだと分かるデザインで]
どう?
今回の服もお気に召して頂けたかしら。