─外・廃墟中央付近─
はっ、その点だけは話が合いそうだな。
力がなければ、勝たなければ、生きていく資格なんざない。
『縋り付いてぼろぼろになる可哀相な子にゃ成りたくないからネェ。』
[背後でおこる爆発に軽く舌打ちし、カルメンの言葉に一定の同調をしながら。再びカードを挿す行動を見ると、警戒心を強めた。
また遠距離砲が来ると思っていたが。距離を詰められたのは予想外だった。]
なくそっ!
[振り下ろされたクワガタ鋏のような武器を、10本の刃が交差し受け止める。ぎちぎちと、金属が擦れる不快音を鳴らしながら押し切られないよう腕に力を込めた。力勝負ではこちらの方が上か。徐々に押し返してゆき。]
は…あああっ!!
[両手を外側に振り払うようにし、カルメンを鋏ごと押し飛ばした。]