―その日の晩―[目を覚ますのは妙な胸の辺りが熱くなるのを感じてのこと。その熱源は短剣を模した銀製のペンダント、彼女のもとに近づく姿があることを告げるもの。しかもそのものは人狼であるということを]あつっ…、父さんちょっとどころじゃないってこれ…。[その熱はどんどん高まり、胸に軽い火傷を負いながら手で掴むとぎゅっと握る。手にも軽い火傷を負い、後でゲルダになんて言うべきかとか考えたりもしていた]