―翌朝―
[浅い眠りを覚ましたのは、足音>>22
階上から、一度足を止めて、意を決したように足早に去るのを耳で追う]
(………あぁ……見つけてしまいましたか……)
[恐らくはそうなのだろうと思う気持ちは不思議と凪いでいた。
どちらが、と思った矢先にノックの音>>47がして、それが誰かを察して]
起きてるよ、どうぞ。
[と声を掛け、部屋に入ることを促した。
入ってきた姿は予想通りで、問われたことについては首を振る]
ライヒアルトさんが、何か……あぁ、蒼花に抗えなかったのか…
[皆まで聞き終わる前にそういえば、イヴァンも何か思う事があったのだろう。
短く重ねられた問いと視線に、小さく息を吐いて彼を見た]