[団長の不在や天気のことが耳に入ると、自然と視線は窓へと向かう]折角アーベルさんが雪を片付けてくださいましたのに。[広がる曇天に気付いて零すのはそんな話]自分が仰ったことを反故にする方ではありませんから。間も無くいらっしゃるのだと思いますよ。[団長が何を思って召集をかけたかは知らないが、真面目な方だから、と。窓の外を窺いながら取り分けた焼き菓子を口にする。口に広がる仄かな甘さに口元を緩めた*]