[村から出ようとしたことはないからあまり近づかぬ場所。其処が崩れたという話に一瞬ピンとこなかったが少女の顔が次第に青褪めてゆく。それは村の外へと出た父親を案じてのことだった。母親を残してきた雑貨屋と村の入り口の方を見比べて少女は後者を目指しそちらへ足を向けた。ややすれば、塞がれてしまった“道”を*目の当たりにする事になる*]