─ 翌朝 ─
[また何か起きたのだろうか、そう思えば矢も楯もたまらずに浴室を飛び出した。
聞こえた声はどこからか解らず、けれど恐らくは外からだろうと思ったのは昨日の老尼僧のことを無意識になぞったから。
そしてその無意識は、正解だった]
─── っ
…マテウスさん!
[まず気付いたのは、>>41雪の中蹲っている男の姿。
あわてて駆け寄りながら大丈夫かと声を続けようとした所で、視線はそのすぐ傍、白を染める赤と]
ギュンター、おじ、さま?
[無残に傷つけられた自衛団長の姿を捉え、足が止まった*]