[大きく息を二度三度吐き出していたことで生まれた隙。また周囲が崩壊するように崩れていたことにより状況把握が困難であったのも。天に竜がまっており、影となっていたのもあるだろうか。どっちにしろ]…おや、詰めが甘かったですか[放物線を描き現れる瓦礫に。両の手にトランプを持ち盾にして受けるも防ぎきる力は既になく。弾かれるように墜落し]…っ……はっ[笑みをそれでも浮かべた。だが余力がないことは天に舞っていた竜が霧散したことが明確に示しているだろう]