[澄ました耳に届いたのは、大気を打つ翼の音でした。音源を求めて仰げばまず白龍、ついでその先を行く黒い翼を見つけます。]おーおー、空中で鬼ごっこか風のもいるだろうし、オレは楽させてもらうかね[追い掛け回して体力勝負より疲れるのを待とうかと、下半身を煙に変えてゆらりと低空へ浮かびました。]