人狼物語 ─幻夢─

72 天より落つる月の囁き


保父 クレメンス

─ →個室E ─

[その後は部屋へと戻り、身体をベッドへと投げ出す。
左手のハンカチを外せば、掌には銀の墨で彫ったような、細いチェーンを模した呪印が刻まれていた]

直接呪印で触れるのがターゲッティングの第一段階、だったな。

[普段は現れることの無かったそれ。
『場』が出来たことによって浮かんで来た、他を護るための力。
呪印で誰かに触れてしまうと、望んだ相手を護れなくなってしまうため、左手は極力使わないようにしていたのだった]

アイツだけは、絶対に──。

[人狼から護ってみせると、強く心に誓う。
それは彼女が花を持つからではなく、自分の大切な宝であるためだった]

[ベッドに身体を横たえていると、次第に意識は闇へと落ちる。
疲れを癒すために、身体は睡眠を*欲していた*]

(55) 2012/01/17(Tue) 02:24:09

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