「おいっ」
お
[ぐいっと胸倉をつかまれる。状況を理解していない表情で瞬きをする。
相手は見知った顔だった。古株の船員だ。一言で言うとジョエルの上司にあたる人物。]
なんだブラウンのおっちゃんか、急にどうし、
「どうしただと?ふざけんじゃねぇよ
人間を退治?この状況でそういう台詞を口にするってこたァ、
なんだ、お前人間皆殺しにでもするつもりか!」
はァ!?まさか!
俺はアンドロイドだぜ、人間をそうできるようには作られてない
[軽く両手を掲げて言う。「殺す」という言葉も言えないほどだ。
けれど相手はさらに声を荒げる。]