……。
[最初からこの程度の攻撃で致命傷を与えられるとは思ってはいなかった。
相手の回避力を確認した後、すぐさま、左へ横っ飛びをして相手の攻撃を見もしないで、隣の部屋へ回避。
見てから反応できるほど、身体能力に自信があるわけではない]
……。
[それでも、短剣が男の体をかすった辺り、身体能力は格段に相手のほうが上だと分かった。
だが、それだけで勝負は決まらない。
相手の攻撃をかわしきったと同時に、右へワイヤーガンを撃って、相手の正面に戻りつつ、相手の横の壁の爆発物を、小型銃でバースト連射して、爆発させる。
相手の状態を確認しないまま、男の体は右の部屋へと消えていく]