[誰が。誰に。確認しなければ。怖い。巡る思考は纏まらない。けれど手はドアノブに伸び、震えながらも扉を開けた]───…… っ、 ぅ、ぁ、[開けてすぐ目に入る、ベッドの傍。ベッドに凭れるように毛布を被った”なにか”がある。毛布のしたからは流れ出た赤黒いいろが垣間見えた。それが何なのか、認識した途端、景色が滲み出す。視界を歪めるそれを指で拭いながら、誰なのかを確認するために頭にかかっている毛布を下へとずらした]