― 図書室 ―本当に?[傍らの少年が振り向いた>>49のを知ってか知らずか。視線は音楽家の方を向いたまま、少し眉を寄せた]……ちょっと、考えたんだよねぇ。ウェン君が言う通りに、ブリジットさんが人狼で、ヘルちゃんたちが嘘を吐いてて。本当の“もう一人”は、もう殺されちゃった誰かだった……とかね。[言いながらちらと見遣った、自称情報屋の遺体。その手の中に握られていた紙は、既に抜き取られた後だったが。その傍らで、少年が彼の潔白を告げた>>52]