―東殿・回廊―
[丁度、戻れば爺さまが自分の名前を呼んでいて。
ひょっこり顔をだせばぎょっとされた。
ブリジットまで倒れているのには微かに表情が翳ったが。
傷、ではなかったので、とりあえず先に懸念していたエーリッヒの傷口に手を当てた。
有機と無機が混ざり合い、無機が腐った故に影響を受けた有機。
無機に自分の力が通用しない事は実戦済みで。
思うように回復は進まない。有機は回復しても、いくらか後には再び無機の腐食の手が伸びてくる。
あるいは、本性を解放すれば何とかなったかもしれないが、それはもう使えない。]
む、拙いな。
腐食部分周辺まるごと切り落としてから、癒せばいいんだが。
[それはどんな影響出るか分からないので却下されました。]