―雑貨屋―
[修道院を出て愛飲の茶葉を手に入れる為雑貨屋へと向かう。
その道すがら青年が見掛けるは難しい顔の自衛団長]
――…悩み事か?
[訝しげな表情で青年はポツと零すが
面倒事を嫌うのか自衛団長に声を掛ける事なく通り過ぎる。
雑貨屋の扉を開ければカランと響く音。
カウンターに伏せるゲルダの物憂げな表情が映りこむ]
よ、お前さんも何か考え事か?
嗚呼、茶葉切らしちまったんだ。
いつもの頼むよ。
[歩み寄りテーブル越しに話し掛ける。
腕に残る微かな痕に名残を感じるが微かに目を細めるのみで
からかう素振りは無かった]