[ポケットが、なんだかやけに軽いのです。引っ繰りかえしてみると、原因がわかりました。どこかに、学生証を落として来てしまったようなのです。]
[男の人の後ろから聞こえて来た声には、すぐに思い当たりました。ぱっと花が咲くように笑顔になると、先程の分も合わせてゆっくりとお辞儀を何度もします。]
アマンダに、お早う。
千花に、お早う。
[さらに後からやって来たのはハインリヒです。なんだかやり遂げたようなかおをしているので、きっとお仕事が終わった後なのだと思いました。]
ハインリヒにも、お早う。
みな、ハーヴェイのところに、行くの?