─ 翌日/浜 ─
[離れる手に向け、白猫、なぁ、と鳴き声一つ。機嫌の良さは、伝わるか]
……ぅ。
[怪我をしては、の言葉>>51に上がるのは短い声]
それはそうですけれどぉ……。
今から仕立てていたら、お手伝い、間に合わないかもですねぇ。
[手持ちの衣類はスカート類に偏っている、と遠回しに告げる。
幼い頃は女らしい装いを嫌っていたけれど、帰郷してからは当時の真逆。
結うのも嫌っていた髪には何かしらの飾りがなされ、細工師の所にも足繁く通うほど。
その変化が、周囲に何を思わせているか──までは当人、与り知らぬ事ではあるが]
そうですねぇ……船も大分、やられてるみたいですし。
しばらくは、外からの船も近づけそうにないかしら。
[紅玉の向かう先を辿った瞳に翳りが浮かぶ]