─ 回想・室内庭園 ─
最悪、雨脚が弱まってくれるだけでも良いんですが。
[青年の首肯>>19に、仮に止まずとも明朝には発てたら良いと苦笑して。
まだ探検を続けるつもりらしい彼に、では共にと申し出る言葉は鐘の音に遮られた。
何処で鳴っているのか、誰が鳴らしているかも解らぬそれは、13の数で止まって。
音も無く現れたメイドに驚きの声を上げてしまったのを不本意に思いながら、ベルナルト>>20に頷いた]
そうですね。
少なくとも、一晩お世話になる御礼位は言っておくべきでしょうし。
[軽い調子を変えぬ彼に、ふ、と息を吐いて微笑むと庭園から大広間へと足を向けた]