― PC室 ―
[一之瀬>>50の制止は一歩遅かった。
画面に映し出されたのはLiGの無機質なシステムメッセージ。
ただ、ダミーの名前のところが高峰の名前になっていて……参加者の名前も、高峰を除いた全員の名が、記されていた]
わ、悪ふざけ……です、よね、そうですよね……
だ、だって、高峰先輩、さっきまで一緒にいました、し……
[待っていよう、と宥めるように声をかけてくるのにはこくり、と頷きながら。
不安そうな視線を一之瀬にむけるものの、一之瀬自身も青ざめているのを見て取れば、恐怖にのまれないように寄り添い]
はやく、みんな……全員が、戻ってくるといいですね。
[嫌な感じはひたひたと体の中を満ちている気がするけれど小さく首を振って振り払い。
PCから離れようと一之瀬をうながし、先ほどまで座っていた椅子へと戻る]