―東殿・回廊遠方―[座り込んだ状態で、暫く体力の回復を図っていた。下ろしたベアトリーチェが、心配そうに背中などを撫でてくれると]ありがとう。大分良くなったわ。[何とか微笑み、そう告げる。事実、先程と比べると頭痛が大分引いてきている。先程遠くで大きな力の流れが感じられたが、それからだ]クレメンスが、なにかしたのかしら……。[そう呟いたところで、ゆっくりと立ち上がる]