[その台詞への返答はせず、席を立つアーベルを見やる。]んん。今すぐには、聞けなさそうですしね。[ついで、男が去って行った方向へと視線を向けた。 癖なのか、髪を弄るのを止めた手で、端末を閉じたり開いたり、繰り返す。パタリ、パタリと、立つ音は、やや煩い。]とりあえず、その部屋とやらを見ようかな。アーベルさん、場所、わかります?[階上にあることを確認して、広間を後にする。 その動作は「日常的」で、やはり、*警戒のいろは窺えない。*]