立てるかね?
[ユーディットに手を差し出し]
…痛い思いをしたのに、何もさらに
痛い思いを重ねなくてもいいだろう?
おとなでも痛いのがイヤなら、沁みないくすりの使用が禁じられているわけでもあるまいに。
[師とは違うと言うゼルギウスに、むっつりと腕組みして見下ろしてくる視線を睨み返し──ぐ。と爪先立ち]
……。エーリ兄に見下ろされても全く腹は立たないのに、
ゼルギウスに見下ろされると妙に腹立たしいな。
[ほとんど背丈が変わらない事を確認してからぺたんと靴裏を地面につけなおして、じいっと見上げた。]