─ 『蝕』翌日 ─
[いつもは早く目覚めるのだが、今日は聊か勝手が違っていた。]
…まずいな、寝過ごした。
[高く上っている陽を見ても、まだもやもやしたものが胸にある。
眠りが浅かったのか身体は重く、目覚めもすっきりしないままに顔を洗ってそれを飛ばそうとして。
念の為、昨日診察した者達の様子を見に行くかと考えたところで、外から声>>47が聞こえ]
アルカか。
いるぞ、入って来い。
足をくじいたって、仕事でか?
[湿布と痛み止めの残りを確認しながら、中へと促す。
入ってきた彼女から差し入れだとパンを一つ出された所に聞こえた声>>52に、一つ瞬き]
ソーヤか、お前もこっちに座れ。
[アルカの手当てをしている間に積もる話もあるだろうと、椅子を勧めた**]