……なん、で……。
[倒れたエリザベータを見て。
それから、ヘルムートに目を向ける。
返されたのは、常と変わらぬ態度での言葉>>22]
……そりゃあ、確かに、そう、だがっ……。
[決めろといわれた。選ばなければならない。
理性はそれとわかっているだけに、治まりつかない感情がタチ悪い。
ヘルムートがフォルカーに返す言葉>>26に、苛立ちは更に募り、ぎ、と唇を噛み締めて]
……ライヒ、離せ。
エリザ嬢、運ばんと。
[しばしの空白の後、友を振り返って低くこう告げる]
大丈夫だ……ここで、感情任せに暴走するほど、短慮じゃない、つもり。