― 一階廊下 ―[書庫とは反対側の廊下の奥。 使われていなかったのだろう部屋の中。 血に濡れたネリーが倒れている姿が見える。 廊下にまで出ていた血は乾きかけているようにも見えた] ……メイドの嬢ちゃんかい……[苦手そうにしながらも客人への対応をちゃんとこなしていた娘の変わり果てた姿に、そっと黙祷をささげた] ……さァて、伝えたほうがいいだろなァ……[死体に駆け寄ることも、その場で声を上げることもせず。 とりあえず執事でも呼びにいくか、と廊下へと戻る]