―前日/外―
[フォルカーがアーベルの亡骸を運ぶ手伝いを申し出たのは聞こえていた。
ライヒアルト>>31の軽い頷きをみやる。
オトフリートに手当てだなんだと言われている様子に苦笑を浮かべて、『ちゃんと養生しなよ』と仕草で告げておいた。
アーベルの方へと近寄る。
ゲルダを支えるのはクロエがしていたようで、というかアーベルの死に納得を見せたあとでゲルダを休ませようとしてもゲルダに拒否されてしまった。
それはしかたのないことだと軽く肩をすくめた。
フォルカーたちがアーベルを宿へと運ぶときに自衛団員が様子を見に来たら、今回はアーベルだったことを告げ。
アーベルを運ぶ人手が足りないようなら自衛団員に手伝うよう頼み、彼らが宿へと向かうのを見送った]