―中庭―[暖炉の炎を潜り抜けた先は、招待主の待つ中庭でした。既に幾人か集まっている様子に男は片手を腹に当てて会釈しました。もう片方には金色のティーポットがしっかと握られています。]美味しいお菓子とお茶の時間を――…いや実に楽しみですな[主役である木を一瞥し、同意を求めて面々を見回します。その中に見覚えのある姿を認め半分眠っている瞼が珍しく開きました。]