『にーさん、どしたん?』……いや、なんか……。『神樹の護符』が、震えたような気がして。[『神樹の護符』とは、『神樹』の庇護を示すもの。木の葉の入った小さな琥珀をあしらったそれが反応するのは、同種のものだけのはずで]……ナデージュ……じゃ、ねぇよな、多分。あいつだったら、問答無用で引きずるか、出てくるかの二択だし……。[そんな事を呟きながら周囲を見回す。黒猫妖精も、せやねぇ、と言いつつ、きょろりと周囲を見回した。*]