─ テレーズの家 ─…と。これ、どうしようかしらね。[踵をかえそうとして、テーブルの上に此処に来た目的のバスケットを見つけ。頬に手を当て、困ったように眉を寄せた。いつもならテレーズに断ってから、回収して行くのだが]…うん。ひとまず置いておくのが良いわよね。レーちゃん戻ってきた時に、改めて取りにくればいいもの。[目が見えない彼女にとって、自分が置いたものの位置が動いていることはきっと怖いことだから、と。バスケットには手を触れず、そのままにしておいて]